はじめに
今回の記事は、
家族が逮捕され、
その家族に差し入れをしたいけど、
どんな本を送ろうか悩んでいる方に、
この本はお勧めですよという記事にしたいと思います。
言葉で伝えきれない想いを、本と一緒に届ける
面と向かって言うのは難しいけれど、
それでもあなたに伝えたいことがある。
「反省しろ」とか「頑張れ」なんて、
そんな簡単な言葉では表せない気持ち。
そんなとき、
本が代わりに想いを運んでくれる。
今回は、
今この瞬間も塀の中でがんばっている方に、
家族として本当に読んでほしい5冊を選びました。
1. 『置かれた場所で咲きなさい』|渡辺和子(エッセイ)
「人はどんな場所にいても、心の持ち方で変われる」
刑務所の中で
「何の意味もない」と思ってしまう時間に、
そっと希望を差し出してくれるような本です。
著者自身も、
数々の困難を乗り越えてきた人。
その言葉は、
押しつけがましくなく、
優しく心に響きます。
家族からの想い:
「どんな場所にいても、
あなたがあなたらしく生きていてくれたら、
それだけで十分。」
今のあなたのままでいい、
焦らないでほしい。
そんなメッセージが込められると思います。
2. 『道をひらく』|松下幸之助(名言・短編)
「人生に迷ったとき、自分を整える“道しるべ”になる本」
1話1ページの短編スタイルだから、
読む人のペースで、ゆっくりと味わえます。
何度読んでも新しい気づきがあり、
「今の自分」に合った言葉がきっと見つかるはず。
家族からの想い:
「この本が、今のあなたの
“足元を照らす灯り”になりますように。」
なにを基準に人生の選択をするのか?
人生の選択で迷い、
その選択の指針になる本です。
3. 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』|致知出版社(実用・教養)
経営者、アスリート、職人、教師…
さまざまな人の言葉が、人生に勇気を与えてくれる。
毎日1話、
読むだけで心が前向きになれる1冊。
どのエピソードも実話なので、説得力があり、
「自分もまだやり直せる」と思わせてくれる。
家族からの想い:
「あなたの“明日を生きる力”になってくれたら、
それが一番の願いです。」
刑務所では心が折れる瞬間があります。
自暴自棄になったり、
逃げ出したくなることもあります。
そんな時に、
ひとつのエピソードを読むことで、
「明日もやるか!!」
「まだ大丈夫!!」
そんなことが思える本です。
4. 『星の王子さま』|サン=テグジュペリ(物語・哲学)
「大切なものは目に見えない」
一見、
子ども向けのファンタジーに見えるけれど、
この本は
“人生の本質”
をやさしい言葉で教えてくれます。
愛や責任、孤独、人とのつながり――
塀の中で、あらためて考えるきっかけになる一冊。
家族からの想い:
「どんなに離れていても、
あなたとつながっている気持ちは変わらない。」
癒される1冊です。
5. 『自省録』|マルクス・アウレリウス(哲学・古典)
「どんな状況でも、自分を律して生きる」
ローマ帝国の皇帝が、
自分に向けて書いた“内なる反省録”。
2000年前の本ですが、
現代の私たちにも驚くほど通じる内容です。
怒りに振り回されない、
環境に負けない、
“心の強さ”を育ててくれるストイックな一冊。
家族からの想い:
「あなたの中にある
“芯の強さ”を、もう一度取り戻してほしい。」
自分を律することができれば、
明日よりも成長した自分に出会える!!
■最後に:
本は、
ただの紙と文字の集まりじゃない。
本当に大切なのは、
そこに込められた“想い”と“対話”。
塀の中にいても、
本を開けば自由になれる時間がある。
心を整え、
人生と向き合う力を取り戻せる。
そしてその時間が、
あなたが帰ってくるその日を、
きっと良い日にしてくれるはず。
コメント