はじめに
──小説・自己啓発・マンガで「生き直す力」を届ける──
刑務所にいる若い人へ。
「何のために生きているのか」
「自分なんて…」と、
そんなふうに思ってしまう日もあるかもしれません。
でも、
本は黙って寄り添い、
そっと背中を押してくれる存在です。
今回は、10代〜20代後半の若い人に向けて、
心を整え、
未来を考えるきっかけになる本を5冊ご紹介します。
差し入れて、
少しでもいい方向に向かってくれることを祈ってます。
1. 小説:『カラフル』|森 絵都
「人生をやり直すチャンスがあるとしたら──」
ある罪を犯して死んだ少年が、
“再挑戦”として別の人間に転生し、
人生をやり直す物語。
家族、友人、自分自身と向き合いながら、
「生きるって何だろう?」を問い直していきます。
読みやすさ:
児童書出身の著者が書いているため、
言葉はやさしく、読みやすい文体。
読書習慣がない人でもスラスラ読めると評判。
こんな人に届けたい:
「自分なんてもう終わってる」
そう思っている人に、
「それでもやり直せる」と静かに伝えてくれる一冊。
若者には必ず刺さると思います。
2. 自己啓発:『夢をかなえるゾウ』シリーズ|水野敬也
「自分を変えるのは、今日の小さな行動から」
関西弁の神様“ガネーシャ”が、
さえない青年に人生を変える課題を出していく物語形式の自己啓発本。
「靴を磨く」
「人を喜ばせる」など、
シンプルで実践しやすい行動が満載。
読みやすさ:
ほぼ会話文。
ギャグあり、涙あり。
まるでドラマを見ているような感覚で読めます。
こんな人に届けたい:
難しいことは苦手。
でも、少しでも前向きに生きてみたい──そんな人にぴったり。
シリーズもので、
一からでなくても十分楽しめます。
30代後半ですが、
読み返し、
頑張ろう!!そう思わせる力があります。
3. 自己啓発:『嫌われる勇気』|岸見一郎・古賀史健
「他人の目ではなく、自分の人生を生きろ」
哲人と青年の対話形式で進む、
アドラー心理学の入門書。
過去や他人に振り回されない、
自分主体の生き方を学べます。
読みやすさ:
会話形式でわかりやすく、
心理学が初めてでも読める構成。
こんな人に届けたい:
「人からどう思われるか」を気にして生きてきた人へ。
「自分を生きていい」と教えてくれます。
4. 自己啓発:『人を動かす』|D・カーネギー
「信頼は、相手を尊重することから始まる」
1936年の名著ながら、
今も読み継がれるコミュニケーションの基本書。
相手を否定せず、感謝し、共感することで、
人間関係は変わっていく。
読みやすさ:
各章が短く、
エピソード形式なので途中からでも読みやすい。
古典だが訳がやさしく現代でも通用する。
こんな人に届けたい:
「出所後、人とうまくやっていけるだろうか」と不安な人へ。
人との関わりを大切にするきっかけになります。
5. 漫画:『君たちはどう生きるか』|漫画版・羽賀翔一(原作:吉野源三郎)
「人として、どう生きるかを考える物語」
昭和の名作を現代風に漫画で表現。
中学生の“コペル君”が、
日常の中で善悪や勇気について学び成長していきます。
読みやすさ:
すべて漫画。コマも見やすく、テンポよく読める。
視覚で理解しながら考えられるので、活字が苦手でも安心。
こんな人に届けたい:
「ちゃんと生き直したい。
でも、どうすればいいか分からない」
そんなとき、
自分の在り方を静かに問い直してくれます。
さいごに──本には“支えてくれる力”がある
本は、命令もしないし、
叱りもしません。
でも、
ときに人を変える力を持っています。
あなたが手に取るその1冊が、
「これからの人生を変えるきっかけになるかもしれない」。
それが、
家族や支援者が本を差し入れる本当の理由です。
反省しろ!!なんて言葉は要らない。
反省する人は言われなくてもやるし、
行動を変えるきっかけは、
もしかしたら、
上記の5冊のどれかかもしれませんし、
手紙の一言で
【もうやるしかない!!】そう思う人もいると思います。
上記の5冊は、
読めばわかるとしか言えません。
ぜひぜひ、
読んでください。
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