もっと想像しろ。
これは、犯罪をしていた頃の自分に、今の自分から言いたい言葉です。
そして、もし今この記事を読んでいる人の中に、
「ちょっとくらいなら大丈夫」
「捕まっても、自分が刑務所に入れば終わりでしょ」
「金を稼いでしまえば、その後は普通に生きればいい」
そんなふうに考えている人がいるなら、一度だけでいいから読んでほしい。
自分も、そう考えていました。
でも、実際は違いました。
自分が想像できていなかったのは、
逮捕された後に
自分だけが刑務所に入って終わりだと簡単に考えていたこと。
その後に家族に起こること。
被害に遭った人に起こること。
自分が出所した後に待っている現実。
そして、自分自身が抱えて生きていくもの。
僕は、それを何も想像できていませんでした。
お金があれば、なんでもできると思っていた
犯罪をしていた頃の僕は、お金がすべてだと思っていました。
お金があれば、なんでもできる。
そう本気で思っていました。
実際にお金を手にすると、やれること、できることは増えました。
だから余計に、
「やっぱり金があれば、人生は変えられる」
そう思うようになっていきました。
もちろん、普通に働くことも考えていました。
ただ、
当時の自分の考え方は
「悪いことをして一気に金を稼ぐ」
↓
「その金で不動産を買う」
↓
「そこから事業を起こす」
そんなことを、漠然と考えていました。
今考えると、都合のいい話です。
犯罪で得たお金を元手にして、
その後は普通に生きようとしていた。
ガサ入れの日、僕は逃げようとしていた
そして、ガサ入れの日が来ました。
その直前、僕は証拠になるUSBを廃棄しました。
そのあと、
「逃げよう」
と考えていました。
でも、結果的には逃げることはできませんでした。
警察が来て、逮捕された。
その瞬間、僕が感じたのは恐怖だけではありません。
むしろ、
ホッとした。
「これで、この犯罪が終わる」
そう思ったからです。
僕の中では、
「自分が捕まって、刑務所に入って、それで終わりでしょ?」
そのくらいの感覚でした。
自分が刑務所に入って、罪を償えば終わる。
そう思っていました。
そんな簡単な話じゃない・・・。
刑務所に入、罪を償って終わりでしょ?
当時の自分は、本当にそう思っていました。
でも、刑務所の中で時間が経つにつれて、
それが間違いだったことを知ることになります。
一番大きかったのは、母親の死でした。
母親が亡くなったことを、刑務所の中で知った
懲罰が明けた後のことです。
刑務所の中で「金線」と呼ばれる立場の職員から、
「手紙が届いている」
と言われました。
別室に連れていかれました。
そこで手紙を読みました。
母親が亡くなった。
そのことを知りました。
そして、
「今から3日間、喪に服すこともできる。どうする?」
そう聞かれました。
僕は、
「何かやっていないと気が紛れないから、工場に出ます」
と答えました。
喪に服すことを断って、工場に出ました。
何もしていないと、頭がおかしくなりそうだったからです。
母親が亡くなって、刑務所生活がどうでもよくなった
母親が亡くなったと知ってから、
刑務所生活がどうでもよくなりました。
それまでなら、
「少しでも早く出たい」
「仮釈放で早く出られないか」
そんなことを考えていたはずです。
でも、そんな気持ちもなくなりました。
もう、どうでもいい。
そう思っていました。
自分が捕まって終わりだと思っていた。
刑務所に入って、罪を償えば終わると思っていた。
でも、終わっていなかった。
自分が捕まったことで、家族の人生まで変わっていた。
そして、
自分が刑務所にいる間に、母親は亡くなった。
そこで初めて、
「俺は、自分が捕まった後のことを何も想像していなかった」
と気づきました。
「もっと想像しろ」と思うようになった
母親が亡くなってから、
僕は過去の自分を何度も振り返るようになりました。
なぜ、あんなに簡単に考えていたんだろう。
「捕まったら、自分が刑務所に入ればいい」
どうして、そんなことを思えたんだろう。
犯罪をすれば、自分だけが罰を受けると思っていた。
でも、実際には違った。
家族も巻き込まれる。
被害に遭った人にも生活がある。
被害者には家族がいるかもしれない。
自分を大切に思ってくれている人がいる。
そして、自分自身にも、その後の人生がある。
全部つながっていた。
だから、過去の自分に言いたい。
もっと想像しろ。
「自分だけが刑務所に入ればいい」は間違っていた
「刑務所に入って罪を償えば、それで終わる」
と思っていました。
でも、犯罪をしている人に一つだけ伝えたい。
あなたが捕まったら、それで終わるわけじゃない。
むしろ、そこから始まることがあります。
家族の生活が変わる。
仕事を失う人がいる。
周りの人との関係が変わる。
自分が刑務所に入っている間も、
家族は外で生きています。
そして、出所した後には、
「前科」という過去を抱えて生きていかなければならない。
僕は出所して、それを実感しました。
出所した後も、簡単には普通に戻れなかった
刑務所を出れば、普通の生活に戻れる。
そう思っていた時期もありました。
でも、現実は違いました。
自分が前科者だと知ったことで、人が距離を取っていく。
職場で噂になり、誰も協力してくれなくなり仕事がやりずらくなる・・・。
そして、
その場所にいられないような環境になる。
「自分は普通に生きたい」
そう思っていても、
周りから見れば、
「前科者」「犯罪者」「元受刑者」
という過去がある。
その現実を何度も感じました。
「普通の生活には戻れないんじゃないか」
そう思ったこともあります。
それでも、生きていこうと思えた
それでも、
僕は今まで生きてきました。
理由の一つは、
過去に囚われない人たちがいたからです。
「過去は過去」
「今のお前を見る」
そう言ってくれる人がいました。
その言葉は、本当にありがたかった。
過去を消してくれたわけではありません。
犯罪をなかったことにしてくれたわけでもありません。
でも、
「これからどうするかを見てくれる人がいる」
それだけで、前を向くことができました。
資格を取ったことが、今につながっている
出所後、
「何かやらなきゃいけない」
と思って、いろいろなことを試しました。
ホームページを作りたいと思って、
ネットの勉強して、
ホームページを作れるようになったり、
その中で、
刑務所にいる間に取った資格が役に立ちました。
電気工事士の資格です。
今の仕事があるのも、この資格があったからです。
刑務所にいるときは、
「時間を無駄にしたくない」
「出所したときに、何か自分にできることを作っておきたい」
そう思って勉強しました。
あの時の自分に、
「資格を取っておいてよかったな」
と今は思います。
もし、今あなたが犯罪を考えているなら
もし今、
お金が無くて困っていて、
電気、ガス、水道代も支払えない、
携帯も止まる・・・。
犯罪を犯してお金を得るしかないと
考えているあなた・・・。
助けて!
その一言があれば自分があなたに気付ける。
でもその一言がないと気付けない、
後悔する前に頼むから連絡ください!
「これくらいなら大丈夫」
「一回だけなら」
「金を稼いだら、その後は普通に戻ればいい」
と思っているなら、
一度立ち止まってください。
そして、
その先を想像してほしい。
自分が捕まったら、家族はどうなる?
恋人はどうなる?
友達はどうなる?
被害に遭う人はどうなる?
その人にも家族がいるかもしれない。
自分が出所した後はどうする?
仕事は?
生活は?
周りの人との関係は?
前科を知られたらどうなる?
そこまで考えてから、それでもやるのか。
僕は、そこまで考えませんでした。
だから後悔しています。
そして、すでに捕まって前科がついてしまった人へ
ここまで読んでいる人の中には、
「もう捕まってしまった」
「もう人生終わった」
そう思っている人もいるかもしれません。
僕も、そう思った時期があります。
でも、
人生が終わるわけではありません。
もちろん、
犯罪をなかったことにはできません。
自分だって、
過去を消すことはできません。
母親を生き返らせることもできません。
自分を助けてくれるものを、一つでも作ってほしい。
僕にとって、
それが電気工事士の資格でした。
自分は、一緒にやり直したい
僕がこのブログを書いている理由は、
「犯罪をするな」
と上から言いたいからではありません。
自分自身が、犯罪をして、逮捕されて、刑務所に入り、
家族を巻き込み、
母親を失い、
出所して、
前科を知られて、
仕事で苦労して、
それでも、
周りの人に助けてもらいながらここまで来た。
その経験があるからこのブログを書こうと思った!
だから、
もし今、
同じような境遇にいる人がいるなら、
一人で抱え込まないでほしい。
見知らずの人に話して楽になることがある。
- 犯罪をやめたい人。
- 今、捕まっている人が身近にいる人
- 身近な人が刑務所にいる人。
- もうすぐ出所する人が身近にいる人。
- 前科があって仕事に困っている人。
- もう一度、普通に生きたいと思っている人。
僕は、そういう人たちと一緒に前に進みたい。
一緒に行動して、
一緒に働いて、
一緒に更生していきたい。
いつもでいいです。
ポチって連絡ください!!
過去は変えられない。でも、これからは変えられる
僕は、
過去を消したいとは思っていません。
自分がやったことから逃げるつもりもありません。
母親が亡くなったことも、
刑務所に入ったことも、
前科を背負って生きていることも、
全部、
自分の人生です。
でも、
これからの生き方まで、過去に決めさせる必要はない。
自分はそう思っています。
だから、
犯罪をする前の自分に最後に一言だけ言うなら、
「もっと想像しろ」
です。
- 捕まった後の自分を想像しろ。
- 家族を想像しろ。
- 被害に遭う人を想像しろ。
- その人の家族を想像しろ。
- 出所した後の自分を想像しろ。
そして、
「その先を背負ってでも、本当に犯罪をやるのか?」
一度、
自分自身に聞いてほしい。
その覚悟あれば続けてほしい!!
自分は、
それを考えなかった。
だから、
後悔しています。
そして今は、
同じ後悔をする人を一人でも減らしたい。
そのために、この「ムショブログ」を書いています。
過去は変えられない。
でも、
これからは変えられる・・・。


コメント