はじめに
「仮釈放って何?」
「満期出所とは何が違うの?」
刑務所について調べていると、
このような疑問を持つ人も多いと思います。
私は約9年間の受刑生活を経験し、
仮釈放で社会へ戻りました。
この記事では、
元受刑者の立場から、
仮釈放の仕組みや満期出所との違い、
そして実際に刑務所の中で感じたことをお話しします。
3分だけ自分のエピソードをお話します!!
これを読みたいとLINEにて多数のリクエストがあったので、
書きたいと思います。
仮釈放が決まった瞬間
今でも、あの日のことははっきり覚えています。
いつもと変わらない朝でした。
工場へ行き、
いつも通り作業が始まります。
すると突然、
刑務官から名前を呼ばれました。
刑務所では、
仮釈放の審査結果が伝えられる曜日がおおよそ決まっていました。
そのため、
名前を呼ばれた瞬間、
「もしかして…」
という気持ちになります。
周りの受刑者もすぐに察します。
「外へ出ても頑張れよ。」
そんな言葉はありませんでしたが、
みんながそんな表情で見送ってくれたのを今でも覚えています。
そして結果を聞いた瞬間、
「やっとか……。」
その一言しか出ませんでした。
飛び跳ねて喜ぶというより、
長かった受刑生活がようやく終わるという安堵の気持ちが大きかったです。
もちろん嬉しさもありました。
でも、それと同じくらい
「本当に社会でやっていけるのだろうか」という不安もありました。
刑務所の外で待っているのは自由な生活です。
しかし、自由だからこそ、
自分で責任を持って生きていかなければなりません。
仮釈放とは?
仮釈放とは、
刑期をすべて終える前に、
一定の条件を満たした人が社会へ戻る制度です。
ただし、「刑がなくなる」というわけではありません。
社会へ戻ったあとも、
保護観察を受けながら生活することになります。
その期間は決められたルールを守り、
真面目に生活することが求められます。
人によりますが、
自分の場合は
- 外泊の禁止
- 共犯者と接触しない
- お酒を飲まない
この3つでした。
満期出所との違い
仮釈放とよく比較されるのが「満期出所」です。
仮釈放
・刑期の途中で出所する
・保護観察がある
・ルールを守る必要がある
・問題を起こすと取り消される可能性がある
満期出所
・刑期を最後まで務めて出所する
・原則として保護観察はない
・刑期はすべて終了している
どちらも社会復帰という意味では同じですが、
その後の生活には大きな違いがあります。
仮釈放になる条件
仮釈放になるためには、
さまざまな要素が総合的に判断されます。
・刑務所内での生活態度
・規則違反がないか
・作業や職業訓練への取り組み
・出所後の生活環境※身元引受人がいないと満期だったと思います(-_-;)
「これをすれば必ず出られる」という明確な基準はありません。
日々の積み重ねが大切になります。
仮釈放2週間前の準備期間
仮釈放が決まると、
出所の約2週間前から準備期間が設けられます。
この期間では、
社会復帰に向けた教育が行われます。
例えば、
・出所後の生活について
・保護観察中の注意点
・相談できる窓口
などです。
その中で印象に残っているのが
「法テラス」の存在です。
出所後は法テラスへ行けば無料で法律相談ができることも教わりました。
こうした制度を知ることで、
少し安心したのを覚えています。
私は仮釈放で出所しました
私は満期出所ではなく、
仮釈放で社会へ戻りました。
何度でも言います!
仮釈放が決まったときは嬉しさもありましたが、
それ以上に不安もありました。
「本当に社会でやっていけるのか」
その気持ちの方が強かったです。
だからこそ、刑務所の中で仕事を決め、
資格を取得し、少しでも準備をしてきました。
仮釈放でも満期出所でも、
大切なのは出所してからです。
出所後の方が本当のスタート
刑務所を出ることはゴールではありません。
本当のスタートです。
仕事をすること。
生活を整えること。
人との信頼を積み重ねること。
すべては出所後に始まります。
私自身も、
最初からうまくいったわけではありません。
むしろ今でもうまくいってません(-_-;)
それでも少しずつ前に進むことで、
今では北海道へ出張する仕事もできるようになりました。
まとめ
仮釈放とは、
刑期の途中で社会へ戻る制度です。
満期出所とは、
刑期をすべて終えて出所することです。
どちらが良い・悪いではありません。
大切なのは、
出所後どう生きるかです。
過去は変えられませんが、
これからの人生は変えられます。
焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。
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