はじめに
刑務所を出所した日。
約9年ぶりに外の世界へ戻りました。
正門を出ると、迎えに来てくれていた父の姿が見えました。
その姿を見た瞬間、理由は自分でも分かりません。
数歩歩いただけで涙があふれ、人生で一番泣いた日になりました。
「やっと終わった」という安心感だったのか。
「これから本当にやっていけるのか」という不安だったのか。
今でも、なぜあれほど泣いたのかは分かりません。
帰りの車の中で父は、
「何か食べたいものあるか?」
「墓参りに行くか?」
と、普段と変わらない口調で話しかけてくれました。
その何気ない会話が、
とても嬉しかったのを覚えています。
久しぶりに見る外の景色は、何もかもが新鮮でした。
道路を走る車。
コンビニ。
行き交う人たち。
当たり前だった景色が、まるで別世界のように感じました。
そして、その日の夜に見上げた星空。
刑務所の中でも空は見えます。
でも、「自由な場所で見る夜空」はまったく違いました。
こんなにも星はきれいだったのかと、
本気で感動しました。
「社会に戻ってきた」と一番実感したのは、その日の夜です。
時計は21時を過ぎていました。
刑務所なら、とっくに布団に入り眠っている時間です。
それなのに、自分はまだ外にいる。
そのことが不思議で、
何度も時計を見てしまいました。
翌朝、目を覚ました時も一瞬だけ混乱しました。
見慣れない天井を見て、
「ここはどこだ?」
と、本気で焦ったことを今でも覚えています。
刑務所での生活が長かった分、
体も心もすぐには社会に戻れませんでした。
だからこそ、
これから出所する方に伝えたいことがあります。
私自身の経験をもとに、
出所後に最初にやるべき10のことを紹介します。
少しでも皆さんの社会復帰の参考になれば幸いです。
刑務所を出所すると、
「何から始めればいいのか分からない」
という人は少なくありません。
私も約9年間の受刑生活を終えて社会へ戻りました。
仕事は決まっていましたが、
それでも不安だらけでした。
今回は、私自身の経験をもとに、
出所後に最初にやるべき10のことを紹介します。
これから出所する方や、そのご家族の参考になれば幸いです。
① 保護司に連絡する
出所後、
まず最初にやるべきことは保護司への連絡です。
保護観察中の方は、
今後の生活や仕事について相談できる大切な存在です。
困ったことを一人で抱え込まず、
早めに相談することで安心して社会復帰を進められます。
② 携帯電話を契約する
今の社会では、
スマートフォンは生活に欠かせません。
仕事の連絡、
銀行、行政手続き、地図、買い物など、
ほとんどがスマホで完結します。
Googleマップを最初使った時、
なんだこれは?Σ(・□・;)そうなりました。
携帯電話がないと就職活動にも大きく影響するため、
できるだけ早く準備することをおすすめします。
③ お墓参りへ行く
私は出所して、
お墓参りへ行きました。
「無事に戻って来られました。」
そんな気持ちをお母さんに伝えたかったからです。
気持ちを整理し、
新しい人生をスタートさせる大切な時間になりました。
④ 親戚やお世話になった人へ報告する
迷惑をかけた人がいるなら、
きちんと報告することも大切です。
もちろん無理に会う必要はありません。
ですが、
「これから頑張ります」という気持ちを伝えるだけでも、
応援してくれる人は必ずいます。
実際応援してくれました!
⑤ 就職先を決める
生活を安定させるためには、
仕事が必要です。
私は刑務所の中で就職先を決めることができました。
もし決まっていない場合は、
刑務所で閲覧できる受刑者専用求人や、
ハローワークの支援制度を活用しましょう。
また、「チャンス」という就職情報誌は、
受刑者専用求人みたいなもので、
就職先を見つけるのに必ず役立ちます!!
受刑者本人から申し込むと無料で毎月送ってもらえます。
満期出所する日とかを記載すれば、それまで送ってもらうことが可能です!
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株式会社 ヒューマン・コメディが発行元です。
出所前から仕事を探しておくことで、
社会復帰への不安を減らせます。
⑥ 交通手段を確保する
仕事へ通うためにも、
交通手段は早めに準備しましょう。
車、バイク、自転車など、
自分の生活スタイルに合った移動手段があるだけで行動範囲が大きく広がります。
「仕事は決まったけど通えない」という状況は避けたいところです。
自分が就職した先は、
社用車を支給してくれたので、
ずいぶん助けられました。
⑦ 銀行口座が使えるか確認する
長期間使っていない口座は、
状況によっては手続きが必要になることがあります。
給料の振込先にもなるため、
出所後は早めに確認しておくことをおすすめします。
必要であれば新しく口座を開設することも考えましょう。
※実体験で理由は教えてくれませんが、
2つ口座が凍結してました(-_-;)
⑧ 生活に必要な日用品をそろえる
社会復帰には、
意外と細かい物が必要になります。
歯ブラシ、シャンプー、洗剤、衣類など、
普段は当たり前にある物でも、
最初は一からそろえる必要があります。
焦らず、
必要な物から少しずつ準備していきましょう。
⑨ 国民健康保険や税金などの手続きを確認する
健康保険や年金、税金など、
行政の手続きも忘れてはいけません。
分からないことがあれば、
市区町村の窓口で相談すれば丁寧に教えてくれます。
早めに確認しておくことで、
後から慌てずに済みます。
⑩ 髪を切る
最後は少し意外かもしれません。
でも私は、
髪を切ることも社会復帰の第一歩だと思っています。
身だしなみを整えるだけで気持ちも前向きになります。
就職活動や新しい生活を始める前に、
自分自身の気持ちを切り替えるきっかけにもなります。
まとめ
出所後は、
不安や戸惑いがたくさんあります。
私も携帯電話や交通手段、
お金、社会の変化など、
分からないことだらけでした。
ですが、
一つずつ行動していけば、
必ず前に進めます。
焦る必要はありません。
今日できることを一つずつ積み重ねることが、
社会復帰への一番の近道です。
一緒に働く仲間を募集しています
現在、一緒に働く仲間を募集しています。
・会社員として安定して働きたい人
・将来は独立したい人
・出所したばかりで仕事を探している人
・人生をやり直したい人
仕事だけではありません。
住まいや生活のこと、不安なことがあれば気軽に相談してください。
私自身も元受刑者として社会復帰してきました。
だからこそ、同じように悩む人の力になりたいと思っています。
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